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栽培している野菜

はじめに

せっかく、農業をするのだから、常識にとらわれないで栽培・実践してみようと考えています。
以下の記述には、「なにやっているんだ?」と、思われることが多々あります。
その点、お含みおきください。

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耕作面積は、約1.6反
約1反に、4棟のハウスを立て、残りを露地栽培で使っています。
A棟45m、B棟40m、C棟35m、D棟25m、E棟20m(今冬)
E棟は、予算の関係上、自分で建てる予定。
一棟にしなかったのは、多種の栽培と、risk-controlをするためです。
自宅の庭に、育苗用の小さなパイプハウス(3mx3m) 。規格外のパイプですが、岸和田の柿本種苗(株)さんのご好意で曲げていただけました。感謝感謝

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トマト

農場の名前にもなっている、私達の中核作物です。
写真:中玉トマトサイズで栽培しています。直径2cm〜3cmです。
直径2cm未満になると、ブドウの味のトマトになりますが、収穫量が少なくなります。

特徴
・糖度が10前後の、味の濃いトマト
 2012年は、
   1/3を高濃度トマト     目標糖度10
   2/3をジューシーなトマト 目標糖度8

・乳酸菌や、bacillus属の有用菌の力を借りて創っています。
補足:納豆菌は、bacillus属の代表選手です。

・もちろん、化学合成農薬/肥料は使っていません。
・乳酸菌は、特に土壌に点滴します。
・気温が高くなり飽和水蒸気量が下がったときには水の散布が有効なようです。気温が上がる前に、紙マルチにしみこませます。
来年は、この作業をロボットで自動化予定。
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マルチは、夏季は紙マルチです。
地温の上昇を防ぎ、かつ、土の適度な乾燥状態を作れます。
紙マルチの下に、点滴潅水の管が設置されています。コストが安い、土佐農機の点滴資材を使っています(コストパフォーマンスは最高!)。通路は防草マットで覆っています。剪定などの作業では、切った葉っぱ、わき芽を通路に捨て、後からほうきで掃いています。かなり、作業高効率が高まりました。
土は、2、3cm塊のごろごろの状態です。畝の高さは30cmとしました。別のハウスでは40cm以上の高さにしました。目標糖度の栽培をするためには、関数 f(潅水方法、土質、断面構造、トマトの発根など)を考えると40cmの方が良いようです。
また、夏季には、紙とビニールの組合せで、土中の温度、湿度管理をした方が良いのではと考えています。
以前、来られた「タキイ」の方は、トマトの原生地の状態を考えるようにと、アドバイスをしてくれました。それ以来、f(原生地、日本気候)を考えながら試行しています。
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・トマトは高さが120cmを超えると各種養分の上部へのポンプアップ機能が著しく低下することが研究成果としてデータで示されています。
高糖度トマトを目標にしていますので、このハウスの栽培では、高さを120cm以下になるように育てています。ただし、株全体の長さは、3mを超えています。
上段の開花と着果は続いています。
・目標としては、土耕栽培で、高さ120cm以下で、15段以上の収穫を目指しています。
・ちなみに、製造メーカにいたので、最近はやりの高いトマトの株を、防護柵が不十分な台車にのって作業をしているのを見ると、とても恐ろしく感じます。
作業安全は全てに優先されるべきです
・誘引設備は、45mx5.4mパイプハウス内に、
後から設置。経費3万円程度です。
計400本(100本/列)のトマトを誘引し強度検証中です。株一本あたり5kgとして計算しました。誘引線の横方向の引張力を簡易な支柱をいれて、鉛直方向力に変換しています。
従って、約2mmのエクセル線で引っ張っています。また、引張方向のエクセル線はハウスに結んでいません。ハウスは構造上、長手方向の力に弱いからです。
2m以上の株を1.2m高さで横方向に伸ばすと、株が回転します。地上から、20cmおよび50cmに横方向のエクセル線を張り軽く固定しています。下段は最初30cmにしていましたが、横方向に株を伸ばすにあたり、根元を保護するために20cmの高さにしました。
・遮光ネットは張っていません。
遮光ネットに期待するべき効果も、関数 f(そもそもの外気平均気温、トマト成長部の位置ハウス側面の開口高さ、ハウス天井の天窓x秋葉原の通販でかえる安価な太陽光パネルとファン、そして4時間の天頂からの成長点への遮光)の関数で考えたほうが、高価な遮光ネットを全面に張るより効果があるように思えたからです。遮光ネットのある・なしのトマトへの影響の論文をみると、遮光ネットの有効性を書いていますが、よく読むと裂果などは、他の要因に強く作用されているように考えざるおえません。
経営的なコストの観点で考えた場合、もっと違った解決策があると考えています。

・上記のようなことを考えながら、本年度は1.2m栽培の実験をしています。
この方法で成果が上げられれば、投資額の安い、高さの低いハウスで、かつ一株あたりの労働生産性を高めて、栽培できるのではないかと思っています。

・潅水は、200cc-300cc/株程度を点滴で状態を見ながら実施。ただし、雨天には行いません。
水は水道水を使っています。コストが高いです。溜池の水も使えるのですが、今年は肥料分の管理をしたいので、水道水を使予定です。

ナスのところににも、記述しましたが、農業用水を使えば、当然上流の残留物が入ります。
現在、オゾン処理を検討しています。数段階の水処理が必要になります。1000L/dayの使用量があるとして、処理剤など500円近い費用が発生します。毎日処理をすると、1ヵ月当り 65,000円(15000円+労賃45000(2000円/時間x1ヵ月)+ガソリン代5,000円)です。であれば、水道水を使ったほうが安くなります。
残留塩素の還元は、ビタミンCで簡単にできます。

・元肥料はアミノ酸系を重視した有機肥料。有機液肥で追肥。
・収穫後は、その実より下の葉は全て剪定。


真っ赤な、テカリ(光沢)のあるトマト
中玉サイズ(2〜3 cm)

「真っ赤な、情熱トマト」です。





3つの高い畝(高さ:40cm 斜面:安息角)に
紙マルチと、防草シートを敷き詰めた状態
理由1:                    
害虫の発生を抑えるために
土の露出を極力減らします。
理由2:                    
作業効率向上のため


水ナス

泉州といえば、水ナス
2011年、初めて50本栽培しています。

2012年は、トマトに集中するために、
水なすを、ご要望の強い限定のお客様に提供

化学合成農薬/肥料を使わない水ナスは超レア作物です。

通常の栽培では、水ナスは、農協の人が、
「水なすには、エコはない」、「薬で洗う」と
言うほど化学合成農薬を散布します。

農家の人も、「金を取るか、命を取るか?」と、
冗談で言う人もいるくらいです。
それを知って、私は、自分で作ることにしました。

2011年は、予想以上の成果を得られました。
地元の農家の方が、
「なんで、お前のナスは、虫がつかない?」と
聞きに来られました。うれしかったです。

2011年の実績を生かした栽培
・やっぱり、乳酸菌や、bacillus属の有用菌の力を借りて創っています。
乳酸菌は、できたてほやほや、PH4.5程度で、
防除に使うと効果があると、個人的に考えています。
あと、自家製デンプン農薬も、強力です。
・成長を促進させるためには、強めの剪定が良いようです。
剪定は、数学の幾何学の訓練になります。
すごい、面白いです。
トマト栽培で、疲れたときのストレス発散です。

以下は、2011年の記述内容です。

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化学合成農薬を使わない
露地栽培
できるでしょうか?

チャレンジです。 (^_^;)

・基本4本仕立てで育ています。
・肥料は、元肥以外2ヶ月与えていません。
一株あたり、1ヶ/日の収穫です。
・養分も大切ですが、日当たりと水分が大切なようです。
・剪定は、強めにしています。
ナス栽培は、盆栽に近いものがあります。

・ナスの防除作業は、
月曜日
-朝:高濃度乳酸菌の葉面および実への散布
-夕:アブラムシ毛虫対策と微量要素散布
-虫対策には、でんぷんベースとbacillus属を利用
濃度より、たっぷりの散布が、良いようです。
また、散布の制限回数がありませんので、運用上も楽です。

この防除の特徴は、葉面におけるPH状態の変動を起している点です。週に1回PHの状態を大きく酸性側に振っています。もっと、虫が増えて急を要するときには、石灰でアルカリに振って、振りまく〜る。のが、良いかも知れません。

この防除法は、トマトには使えません。
実が水分を吸って、割れてしまいます。
トマトにできれば、露地でもバリバリ作れるのになぁ 、残念。 (*^^)v

もっとも、厳しい8月を乗り越えられれば、マニュアル化して来年も継続します。
最近、ナスに付く、スズメガの幼虫がナスから離れた、上記の防除をしてない、小さな雑草に群がっていました。

火曜日-日曜日
-収穫時、剪定時の虫チェック(20-15秒/本)
-虫に葉が多少食べられても気にしません。
-それより、新しい食痕付近にいる虫を捕殺することを重点にしています。
-特に、テントウムシダマシに注意する
-実に穴をあける毛虫の食害は、数個/週
-アザミウマの被害は、、まだありません。

・潅水は、2日に一回畝の間に水深5cm程度に水をためる。
追肥はしていませんが、この農業用水に肥料成分が入っているのかしれません。
このあたりの農業水利は、何段もの溜池で構成されています。川えびの養殖をしている溜池もあります。そして、、それぞれの田では、肥料が撒かれています。余剰の肥料成分は、どうなるのでしょうか?

流域における、肥料の総投入量が知れればよいですね。
役所で下水道を設計するときに作る流域図と、道路台帳の地図があれば推計できるでしょう。
でも、簡単な水質検査キットが欲しい〜

意思をもって、化学肥料は使っていませんが、農業用水から入るのは、防げません。悲しいです。誰も農業をしてないところか?
深い井戸を掘るしかないかも知れません。


捕捉:
2012年は、検討の結果、上水道と雨水で栽培しています。そのために、少し硬めです。
水ナス3リットル/日で水を与えています。




下から見たところ、
水ナスの幹に、たくさんぶら下がります。

幸せな空間

里芋

2012年は、トマトに集中する為に、
ご要望の強いお客様に限定提供


通常、年末に収穫する赤芽芋です。

特徴
・ナスに行う防除を、1ヵ月に一度する程度。
特に、地中の水分が不足しないように潅水をする程度です。
・でも、あのでかさを見ると、どっかから肥料がはいっているのだろうなぁ?

サツマイモ

2012年は、トマトに集中する為に、
ご要望の強いお客様に限定提供


特徴
・何もしていない。
・つるを、上げる。2回程度。
追肥もせず、本当に何もしません。
キャベツの収穫後に残滓をすきこんだ状態でマルチをかけて、植えました。

昨年は、雑草と共存していました。
しかし、肥料も上げなかったのに、甘みが強く美味しかったです。
今年は、マルチをして、雑草とは共生しないように作っています。
さて、味は???



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