内城菌(複合土壌菌)!
(1) 私の利用のポイント
・連作障害回避
土壌菌を混ぜた土を高畝にして、点滴システムで
水分を補給しながら、土壌菌による悪玉菌の排除
(発酵時に60度以上になります)を行います。
・土壌微生物活性化による肥料成分の吸収促進
46種類の微生物が、土中の他の植物の根の周りの微生物活性化
微生物が活性化すると、肥料が効果的に吸収されます。
これにより、多種多様な肥料を組み合わせなくても、すみます。
・発酵した特殊肥料としてのアミノ酸補給の促進
・土壌微生物環境維持のための乳酸菌補給
内城菌は、追肥すると発酵熱が高いので根が焼けてしまいます。
したがって、栽培中には乳酸菌液を点滴システムで補給して、
土壌の微生物状態を維持します。
(2) 内城菌とは?
長野県松本で、「健康な農作物は、健康な土壌から生まれる」という
体験的農法から、自然農法家の内城本美氏が発見した
46種類の土壌菌が相互作用する複合土壌菌です。
複数の大学、研究機関でその効果の解明が行われました。また、
内城菌を使った、数々の事業も存在し効果が確認されています。
私と内城菌の出会いは、大学2年に研究室に所属した時です。
え、30年以上になるのか?(~_~;)
所属していた研究室の酒井信一教授が研究されてました。
酒井先生は、実際に、内城さんとお付き合いされていました。
伝説の、糞尿酒も飲んだそうです。
酒井教授の専門はダム工学で、ダムの設計もされています。
ダム工学の分野では、有名な方でした。
先生のゼミ(構造力学、水理学)は午後3時からの開始で、
当日の課題が解けるまで帰れませんでした。
出来の悪い私は、翌日までかかる事が多々ありました。
先生は、みんなができるまで、我慢強く付き合ってくださいました。
奥さんが、夜食を持ってこられたり、本当にお世話になりました
研究室には、他に2つのゼミがあり、それらも厳しく、
週3日のゼミは、その準備などもあり、
大学は、勉強するところなんだと、思い知らされました。
大学の近くには、酒井教授が関与していた内城菌を活用した
農場もあり、野菜だけでなく、ニワトリ、ブタの飼育もしていました。
私も、農場を手伝っていました。
朝、飲食店や、市場から野菜くずや、料理で発生する残滓を回収します。
特に、飲食店からの回収が苦痛でした。市場の廃棄物の中には、
良品の果物が混じっているので、贅沢な果物ライフが送れました。
それらに、おがくずを混ぜて水分調整をして、発酵タンクに内城菌と
ともに入れて、80度の温度に加熱します。8時間発酵させて
出来上がりです。これにより、有害な微生物は死滅します。
高温で回転するタンク効果で材料も原型をとどめません。
畑に、肥料としてまいたり、ニワトリやブタのえさにします。
ニワトリの卵を販売していました。3年前の信州で10個200円です。
当時としては、かなりの高額ですが、売り切れ続出でした。
(当初は、ゴミを食べたニワトリの卵なんて、という状況でしたが、、)
あの卵(の味)を超える、卵は、未だ食べていません。
信州の高地なので、冬は零下になりますが、
豚舎は床に撒いた上記の発酵飼料の発酵熱で、暖房の必要が
ありませんでした。放し飼いでしたので、食べては出して、
それが発酵して、と好循環になっていました。
常時発酵しているので、とても衛生的な状態になっています。
肉は、放し飼いなので、等級は下になってしまいますが、
大手スーパーで販売されて即完売状態でした。
あの豚肉(の味)を超える、肉には未だ出会っていません。
酒井教授は、実際に内城菌を使った冬季の野菜栽培ハウスの
暖房効果の実証研究を発表されています。
いつか、その成果を使って、私も冬季栽培に挑戦します。
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内城本美 氏
(1912-1980)
参考図書
「資源よ、よみがえれ」
信州大学名誉教授
酒井 信一 著
素人社 刊
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